冨田ファーム

有蓄循環農法

エメンタールチーズを代表するスイスアルプス地域では、1000年以上の長期にわたって機械力の届かない傾斜地で乳牛が草を食み排泄された有機物を土に還元することを繰り返す循環農法を行ってきた。化学肥料など全く使用しないミネラルに富んだ糖分の多い草をエサとして生み出されたミルクは質が良く、良質のチーズを産出してきた。 多くの日本人は、放牧風景とすばらしいチーズとの組み合わせをイメージだけで美化してとらえてはいないだろうか? 牧草は、他の作物と違って、一度種を播くと数年~数十年、数百年更新しなくても良い

毎年耕起し、種を蒔く作物と全く違う点は、草は表面(3~5cm)くらいの深さの土壌菌(1グラム中に1億ぐらい存在)の働きで有機物を無機質に変えてくれ、栄養分として吸収される点であり、その最良の条件は、土壌PHを6.5くらいの中性でミネラルを豊かに存在させることが重要である。化学肥料は土壌を酸性化させるし、有機物のようにミネラルが蓄積せず、過剰な化学肥料は様々な害をもたらす。(酪農学園大学・土壌学の松中教授、「土壌学の基礎」より抜粋)

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